つぶれそう一座について
- 加藤康弘
- 2020年11月22日
- 読了時間: 1分
名古屋のアマチュア劇団「つぶれそう一座」は、20代の女性から、60代の方まで幅広い年齢層の劇団員で構成されています。かつてわたしは、彼らとともに在日朝鮮人の方々や様々な戦跡を取材するなどして、創作活動で交流していました。今でも、彼らの公演があれば鑑賞に出かけています。
近年のつぶれそう一座は、寄席を中心に「笑い」をテーマとした公演が多く、先日鑑賞した「年忘れ滝子寄席」も、漫才や落語を演劇化したものなど、彼ららしい創意工夫で「笑い」を表現していました。1人で「演じる」落語を、複数で「演劇」にしてしまうのが彼らのセンスです。特に20代の女性たちがはじけるように「落語」の世界観を表現していく様は観ていて新鮮です。
そしてベテラン団員の年季の入った役者ぶりは、長年彼らを観てきたわたしが、その成長を実感できるほど円熟しておりました。
コロナで世相が暗い今だからこそ、「つぶれそう一座」のような表現者たちの出番ですね。これからも期待しています。

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