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トムとジェリーについて

更新日:2021年4月15日

暗いニュースの多い昨今、たまには心から笑えるアニメの話題を1つ。

ご存じ「トムとジェリー」です。わたしが一番、好きなアニメの1つですね。

実写版の映画が公開間近ということで話題になっていますが、もうこのアニメを愛してやまない人って、多いのではないでしょうか?

「トムとジェリー」は、多くのアニメーターによって製作されていますが、わたしはやはり一番初期の、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが創作した作品の数々が好きですね。

子どもの頃は、夢中になって観ていました。最初は大きい猫のトムが、小さいネズミのジェリーを苛め、やがてジェリーのトリッキーな反撃が始まり、最後はトムがやっつけられて終わる…という御馴染のパターン。でもそれが何度見ても面白いのですね。

最近ではyoutubeでも、「トムとジェリー」は視聴できるものですから、久々に観たのですが、いや大人になってから観ても面白いものは面白い。むしろ大人になり、創作活動に携わるようになったから今だからこそ、このアニメの奥深さを改めて認識した次第です。

アメリカを代表するこのアニメはなぜ、これほど多くの人に愛され、そして何度観ても観飽きることのない面白さがあるのでしょうか?わたしなりに考察してみました。

まず、なんといってもトムとジェリーの表情が非常に豊か、そしてオーバーリアクションでありながら、誰でも「ああ、あるある(笑)」「わかる、わかるわ(笑)」というシチュエーションで、2人(2匹?)がその喜怒哀楽を素直に表現しているということ。

トムがジェリーをやっつけるために悪だくみをする時の表情とか、もう最高ですね。

ジェリーの堪忍袋の緒が切れてトムに怒る時の表情とかもいいし、軽快な音楽に合わせて、能天気に散歩している時の2人の顔も、個人的には好きです。

そしてジェリーのいたずらでトムが痛い目を見て、「アー!」と叫ぶのも定番ですね。

そんな感じでドタバタ仲良く(?)喧嘩するトムとジェリーですが、豊かに表情を変化させるこの2人って、あざとさがなく、本当にかわいいのです。

動物なのに人間以上に人間的、この2人から伝わる親近感はハンパないですね。

また笑いのツボやストーリーの組み立ては、実に見事。

クライマックスにきれいに収斂されていくストーリーは、神がかり的にテンポがよく、まさに脚本のお手本を見るかのようです。

半世紀も前のアニメであるにも関わらず、作家として学ぶことは多いですね。そう考えれば、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラ両氏は、本当に優れたアニメーターでした。

コロナやミャンマーの問題等、わたしにとって頭の痛い日々が続いていますが、「トムとジェリー」に癒され笑わされ、なんとか救われています。


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著者 加藤康弘プロフィール

1972年生まれ。愛知県幡豆町(現西尾市)出身◆高校時代より小説を書き始める。民主文学会に所属し多数の作品を生む。代表作「黄金の国」(民主文学2014年5月号掲載)◆2007年愛知県吉良町(現西尾市)町議会議員当選。1期務める◆空手道豊空会初段◆在日朝鮮人やビルマ民主化運動の活動家など多くの外国人を取材し交流をもつ。

推薦 浅尾大輔プロフィール

1970年生まれ。愛知県新城市出身1995年、第1回民主文学新人賞に応募、小説「ラウンド・ツウ」が佳作入賞。1997年、小説「ボンネットバス」で第1回伊豆文学賞優秀賞受賞2003年、小説「家畜の朝」が第35回新潮新人賞を受賞する評論家大澤信亮や画家増山麗奈らとともに、かもがわ出版から雑誌『ロスジェネ』を発行、2010年の終刊まで編集長をつとめる主な著書に「ブルーシート」など。

                 

 

新潟県出身横浜市立大学を経てフジテレビに入社「FNN朝駆け第一報!」のお天気コーナーでアナウンサーデビュー。「おめざめ天気予報」、「あなたの東京」など、数々の番組を担当。フジテレビの基本提供アナウンス「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」もナレーション。スポーツ記者や女性として初のプロ野球中継アナウンサーもつとめた現在は(株)シグマ・セブンに所属。舞台に上がりながら、youtubeチャンネル「菊池家リビングシアター」で太宰治や森鴎外など、数々の短編を朗読劇で配信。

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松井みどりプロフィール 

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