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ブルース・リーについて

更新日:2021年9月29日

 2020年もあとわずかとなりましたが、今年はブルース・リーの生誕80周年だそうです。

 中国人の民族としての誇りやその文化、そして地位向上のために闘ったブルース・リー。

 彼の志は一言では語れませんが、その情念は今もスクリーンを通じて胸を打ち、観る者の魂を揺さぶり続けています。

 ブルース・リーの武術家、そして俳優としての潜在能力を知らしめた、記念すべき主演映画の第1作「ドラゴン危機一発」。人間たちの中に混ざる一匹の虎、ブルース・リーの超然とした姿がそこにあります。

 民族的な恨みや憎しみ、怒りを体現し、その凄まじい迫力がスクリーンより迫る「ドラゴン怒りの鉄拳」。リーの代名詞であるヌンチャクとあの怪鳥音がまさに炸裂し、リーの人気を絶大なものとした「ドラゴンへの道」。

 この2作品は、ブルース・リーが人種の壁を乗り越えるべく、偉大なる「道」を往く者として体現せしめた非常に重要な作品でした。

 そして彼の集大成的作品「燃えよドラゴン」。

 オープニングのサモ・ハン・キンポーを相手取った、総合格闘技の原型ともいうべきスパーリングシーン、リーの情念が炸裂したオハラとの死闘、そして歴史的名言「考えるな!感じろ!」…。

 数々の名シーンを通じて、リーが本当に残したかったメッセージ、そしてテーマ。

 それは一貫して、理不尽な社会や体制に対する「怒り」なのだと自分は考えています。

 偉大な武術家の遺した名画は、人間の本質的な生き様を示し、まさに人類の遺産でもあります。



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著者 加藤康弘プロフィール

1972年生まれ。愛知県幡豆町(現西尾市)出身◆高校時代より小説を書き始める。民主文学会に所属し多数の作品を生む。代表作「黄金の国」(民主文学2014年5月号掲載)◆2007年愛知県吉良町(現西尾市)町議会議員当選。1期務める◆空手道豊空会初段◆在日朝鮮人やビルマ民主化運動の活動家など多くの外国人を取材し交流をもつ。

推薦 浅尾大輔プロフィール

1970年生まれ。愛知県新城市出身1995年、第1回民主文学新人賞に応募、小説「ラウンド・ツウ」が佳作入賞。1997年、小説「ボンネットバス」で第1回伊豆文学賞優秀賞受賞2003年、小説「家畜の朝」が第35回新潮新人賞を受賞する評論家大澤信亮や画家増山麗奈らとともに、かもがわ出版から雑誌『ロスジェネ』を発行、2010年の終刊まで編集長をつとめる主な著書に「ブルーシート」など。

                 

 

新潟県出身横浜市立大学を経てフジテレビに入社「FNN朝駆け第一報!」のお天気コーナーでアナウンサーデビュー。「おめざめ天気予報」、「あなたの東京」など、数々の番組を担当。フジテレビの基本提供アナウンス「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」もナレーション。スポーツ記者や女性として初のプロ野球中継アナウンサーもつとめた現在は(株)シグマ・セブンに所属。舞台に上がりながら、youtubeチャンネル「菊池家リビングシアター」で太宰治や森鴎外など、数々の短編を朗読劇で配信。

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松井みどりプロフィール 

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