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ドストエフスキーについて

 ドストエフスキーの小説は難解ではありますが、深みにはまると癖になる中毒性があると自分は思います。サスペンスのお手本のようなスリリングな展開、一癖も二癖もある個性豊かな登場人物、その登場人物たちの独白…すなわち長い「」、その向こうに透けて見える心理、などなど。その魅力を語れば切りがありません。

 ドストエフスキーの作品に魅了された読者は世界中にいると思うのですが、彼の小説が多くの人々に愛され続けている理由、それは登場人物や語り手の強烈な個性があまりにユーモラスであり、また自分自身にも少なからずある一側面を炙り出すからではないでしょうか?

人間誰しも、良くも悪くも愛すべき癖や、病的なまでに偏屈な心理を持ち合わせているものです。

 癲癇を患っていたというドストエフスキー。

 病んだ自身の心模様を冷静に分析し、観察していたからこそ、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」などなど、多くの名作を遺し、ロシアを代表する文豪として名を馳せたのではないでしょうか?




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著者 加藤康弘プロフィール

1972年生まれ。愛知県幡豆町(現西尾市)出身◆高校時代より小説を書き始める。民主文学会に所属し多数の作品を生む。代表作「黄金の国」(民主文学2014年5月号掲載)◆2007年愛知県吉良町(現西尾市)町議会議員当選。1期務める◆空手道豊空会初段◆在日朝鮮人やビルマ民主化運動の活動家など多くの外国人を取材し交流をもつ。

推薦 浅尾大輔プロフィール

1970年生まれ。愛知県新城市出身1995年、第1回民主文学新人賞に応募、小説「ラウンド・ツウ」が佳作入賞。1997年、小説「ボンネットバス」で第1回伊豆文学賞優秀賞受賞2003年、小説「家畜の朝」が第35回新潮新人賞を受賞する評論家大澤信亮や画家増山麗奈らとともに、かもがわ出版から雑誌『ロスジェネ』を発行、2010年の終刊まで編集長をつとめる主な著書に「ブルーシート」など。

                 

 

新潟県出身横浜市立大学を経てフジテレビに入社「FNN朝駆け第一報!」のお天気コーナーでアナウンサーデビュー。「おめざめ天気予報」、「あなたの東京」など、数々の番組を担当。フジテレビの基本提供アナウンス「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」もナレーション。スポーツ記者や女性として初のプロ野球中継アナウンサーもつとめた現在は(株)シグマ・セブンに所属。舞台に上がりながら、youtubeチャンネル「菊池家リビングシアター」で太宰治や森鴎外など、数々の短編を朗読劇で配信。

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松井みどりプロフィール 

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