吉川英治について
- 加藤康弘
- 2020年11月4日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年9月29日
わたしが最も影響を受けた作家を1人挙げるとするなら、間違いなく吉川英治先生です。
「私本太平記」「宮本武蔵」「鳴門秘帳」「信州天馬峡」そして「三国志」「親鸞」。
特に「三国志」と「親鸞」は、若い頃、夢中になって読み耽りました。
劉備玄徳のカリスマ性、関羽と張飛の武勇、諸葛亮の知略、曹操の果てしなき野望。
「三国志」はまさに、歴史エンターテイメントのお手本です。
また「親鸞」は、わたしにとって印象深い言葉が、いまも心を捉え続けています。
(以下、少しネタバレ入ります)
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
その説法を聞き、親鸞を憎んでいた男が声をあげて泣き出すシーンは、この小説の最大のクライマックスと言っても過言ではないでしょう。そこに至るまでの構成は、まさに神懸かり的!
こんなドラマチックな物語が創れるんだ!と感動した記憶があります。
今後もわたしは、吉川英治先生の背中を追い、文学活動を日々精進してまいりたいと思います。
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